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眼科手術について


当院では、高度な最新の医療機器を多く導入しており、これまで遠方の総合病院へ通院・入院をしないと受けることができなかった難しい手術を、ここ袋井市で提供できる体制を整えました。
これまでに培ってきた技術と最新機器をもって、地域の患者さま一人ひとりにより沿った手術医療を提供していきたいと願っております。

眼科の手術といえば白内障が多いと思われますが、白内障という病気でも、手術が5分程度で終わるものから1時間弱かかる難易度の高い白内障手術もあります。当院はそのような難症例の白内障はもちろん、翼状片や緑内障、網膜疾患を治療する硝子体手術など、高度な技術を要する手術を日帰りで受けることが可能です。
一人ひとりの病気の状態に応じて、手術前の検査・説明を十分に行い、患者さま・ご家族が納得した上で治療を一緒に決めていただくことを心がけていますので、どんな些細なことでも構いませんので、不安なことは何でもご相談ください。

白内障手術

白内障手術の方法
目薬での麻酔をして手術を行います。わずか2.4mmほどの傷口から、超音波を発する器械を用いて濁った水晶体を除去し、人工のレンズを挿入します。
通常は5-7分ほどで手術を行いますが、難易度の高い症例では時間がかかる場合があります。
時間のかかる白内障というのは、瞳孔の開きが悪い方(散瞳不良)、白内障の混濁が強い方(成熟白内障)、チン小帯という人工のレンズを入れる透明な袋の筋肉が弱い方(チン小帯断裂)、水晶体が従来の位置からずれている方(水晶体脱臼)などです。また、前立腺肥大の薬を内服されている方も白内障手術が難しいことがあります。

当院での白内障手術の特徴
①乱視矯正
VERION®(術中ガイドシステム)とよばれる器械を用いて、乱視が強い方には乱視矯正用の人工レンズを使用します。保険診療で行うことができるので、患者さまの負担はありません。


②難症例への対応
先ほど説明したような手術が難しい白内障手術への対応も可能です。手術時間がかかる理由として、通常の手術では人工の眼内レンズは嚢(のう)とよばれる透明な袋にいれますが、難しい症例だとその嚢を利用することができないため、眼内レンズを白めに固定して手術を行うためです(強膜内固定)。
特殊な手技・追加での処置が必要となるため手術時間は30-45分とかかりますが、当院でもそういった治療は可能となります。

成熟白内障

散瞳不良、水晶体亜脱臼

 

白内障手術(片目)負担額表
※水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合
負担割合 自己負担金
1割 約13,000円~16,000円
70歳以上で負担割合が1割・2割負担の方は、自己負担限度額が18,000円となります。
2割 約32,000円~36,000円
70歳以上で負担割合が1割・2割負担の方は、自己負担限度額が18,000円となります。
3割
【高額療養費制度適応】
約45,000円~49,000円
  • 70歳未満の方は、収入により医療費の自己負担限度額に個人差があります。
  • 当日の手術の術式等急な処置が入った場合、自己負担金が変動することがございます。ご了承ください。
  • 上記自己負担金は、令和5年5月~7月までの当院手術患者さんの実績値を基に算出しております。

網膜硝子体手術

硝子体手術の方法
眼球に3か所の小さな穴を開けて手術をします。わずか0.5mmの小さな切開創で手術を行うことが可能です。
また硝子体手術は白内障手術とちがってやや時間が長くなることが予想されます。(45分程度)
そのため、笑気を用いた麻酔を使用することで、リラックスした状態で手術を受けることが可能です。

※当院では日帰り手術のみで対応しておりますので、硝子体手術後に長期間の入院が必要と判断した際には、入院が可能な総合病院へご紹介いたします。

適応疾患
増殖性糖尿病網膜症、硝子体出血・混濁、裂孔原性網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、網膜静脈閉塞症、硝子体黄斑牽引症候群、水晶体亜脱臼、白内障手術後に伴う水晶体落下など

緑内障手術

緑内障手術について
緑内障治療の基本は点眼治療です。しかし点眼薬のみでは目標となる眼圧の値まで下がらない方は手術で治療をしてきます。
当院の手術方法
①流出路再建術(眼内法)
房水(眼の中を循環している水)は線維柱帯とよばれる網目状の場所を通って血管へと循環をしています。その線維柱帯を金属の器具を目の中に挿入して、取り除くことで房水の流れを良くして眼圧を下げる方法です。緑内障の中での症状が比較的軽い方が適応となります。

②水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術
白内障手術と併用して行う治療で、白内障手術に追加で5分ほどで行うことができます。
アイステント(iStent inject® W)とよばれるチタン製の金属を線維柱帯に挿入することで、房水の流れを良くします。0.36mmととても小さいので、挿入時の痛みはありません。
※白内障手術と同時でないと保険診療で受けることができません。

アイステント 挿入イメージ


③線維柱帯切除術(Express エクスプレス留置)
房水を目の外に排出するバイパスを作ることで眼圧を下げる治療で、2.6mmのチタン製器具を眼内に留置して、そこから房水を目の外へと流すようにします。従来行われた手術(濾過手術)よりも出血が少なく、安全に治療ができるようになりました。症状の進んだ緑内障の方が適応となります。

エクスプレス イメージ

硝子体注射

硝子体注射について
当院では硝子体注射を行っております。加齢黄斑変性症の治療として欠かせないものであり、それ以外にも糖尿病黄斑症、網膜静脈閉塞症、近視性脈絡膜新生血管、血管新生緑内障なども対応しております。
病気の原因となっているVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を抑制する抗VEGF薬を、眼内に注射します。多くの場合は複数回の投与が必要となります。注射は硝子体腔に入れますが、眼内は無菌であるため、感染予防が重要です。当院では手術室で行うため高水準の清潔環境を保った状態で治療を受けることが可能です。

※クリックで拡大

硝子体内注射(片目)負担額表
負担割合 自己負担金
1割 約16,000円~18,000円
70歳以上で負担割合が1割・2割負担の方は、自己負担限度額が18,000円となります。
2割 約29,000円~35,000円
70歳以上で負担割合が1割・2割負担の方は、自己負担限度額が18,000円となります。
3割
【高額療養費制度適応】
約45,000円~55,000円
  • 70歳未満の方は、収入により医療費の自己負担限度額に個人差があります。
  • 注射する薬剤によって金額に個人差があります。
  • 当日の手術の術式等急な処置が入った場合、自己負担金が変動することがございます。ご了承ください。
  • 上記自己負担金は、令和5年5月~7月までの当院手術患者さんの実績値を基に算出しております。

その他の治療

翼状片手術や眼瞼内反症手術、またボトックス注射なども行っております。
目のことでお困りのことは何でもご相談ください。